澄み渡る空のように。

流れに身を委ねて。

『人に甘える』ということ。ー宇多田ヒカル『This Is Love』よりー

痛めつけなくても
この身はいつか滅びるものだから
甘えてなんぼ
 
宇多田ヒカル This Is Love

ほんとその通りなんですよ。でも、それになかなか気づけない。

自分は昔は『甘えるな』と言われて育ってきたので、
この歌詞に出会うまでは、
『甘えてはいけない』と思って過ごしてきたんですよね。

親や、先輩や、上司や、世間や、世の中から、
同じように言われて育った人も
たくさんいるんじゃないでしょうか。

『甘える事』が、『他人に頼ること』が悪と思いながら、
辛いことも一人で抱え込んで、ひたすら苦しい思いをして、
教えられた通り一人で甘えずに生きてきました。

結果、精神的に参ってしまい、
心がボロボロになってしまった時期もありました。
それでも尚、甘えないことが正義だと思い続けていました。

『甘えるな』というワード、よく聞くワードだと思うんですが、
そもそも、なんで甘えてはいけないんですかね。

「甘えるな」と言う大人は、きっと、
大人になっていく上で、
『自分一人で生きていけるように、強くなってほしい。』
そういう想い込めて「甘えるな」と言っているのだと思いますが、
はたして自分一人で、誰にも甘えずに生きている大人が
どれだけいるんでしょうか。

大人の世界も苦悩が多い世界です。
悩み、苦しんで必死に生きている人はたくさんいます。

そんな時に、本当に必要なのは、
『どんなに辛くても一人で生きていく力』
じゃなくて、
『本当に辛いときに人に甘える力』
が大事なんじゃなないかなと思います。

結局、誰しもが甘えずに一人で生きていけないんですよ。
上手く甘えることが大事なんですよ。

だから、『甘えるな』という言葉を、
『絶対に甘えてはいけない』という捉え方をして、
一人で苦しむ必要はないんです。

自分で頑張れる範囲は頑張ればいい。
どうしても辛い時は甘えればいい。


『甘えてもいい』

この考えをもってから、少しずつですが、
私も他人に甘えるようになりました。

人から見たら、甘えてばかりの頼りない人かもしれませんが、
今では、自分を支えてくれる人がたくさんいます。

そして、精神的に余裕ができた自分は、
他人を支えられるような人間になりました。

以前より、信頼しあえる仲間は確実に増えました。


考えてみればそうですよね。

甘えないように、人に頼る事を拒絶していた自分は、
相手を信用せずに付き合っていたという事でもありますしね。

信用していないと伝えている相手に、
信用してほしいと言っても、
それは筋の通ってない話だと思います。

だから、甘える人生も間違っちゃいないんだなと思いました。


もし、今まで甘えずに頑張って生きてきていて、
頑張る事に疲れたときは、

『甘えてもいい』

その考えをもって、
少しだけ誰かに甘えてみてください。

そこから、今までと違う世界が見えるかもしれません。


西野なるみ